競輪選手になった友人

先日、大学が夏季休暇のため実家に帰省しました。
特にすることもなかったので、近所の本屋さんに出かけたら、高校時代の同級生のA君に偶然出会いました。
私はA君の容姿にまず驚きました。
なぜなら、太ももがすごく太かったからです。

男子校だった私とA君は、学生時代とても仲がよいクラスメートでした。
A君は学生時代、よく私に「俺は競輪選手になる」と豪語していました。
高校卒業後、私は東京の大学に通うため上京しました。
A君は、静岡県にある日本競輪学校へ入学するため、静岡県に行ったのです。
その後のA君とは、疎遠になってしまいました。

本屋の前で久しぶりに再会したA君と、お互い時間が空いていたのでハンバーガーショップに行きました。
A君はスポーツ選手らしく、ハンバーガーを5個も注文しました。
私がA君の近況を尋ねると、プロの競輪選手として活躍していました。
ただ、あまり成績が思わしくないのだと、ため息混じりに言いました。
私は競輪について無知でしたので、好奇心からいろいろA君に話を聞きました。
A君の話によると、競輪競技で使用する自転車(トラックレーサー)には、ブレーキがついていないそうです。
さらに、一流の競輪選手になると最高時速が70キロを超えるそうです。
最高時速が70キロ出ることに、私は驚愕しました。
もう自転車の域を超えてますよね。

私はA君に、競輪選手の選手生命は短いのか尋ねると、首を横に振りました。
競輪選手の中には、50代の選手も多くいるのだそうです。
それらのベテランの選手に、勝てないのだと悔しそうな表情でA君は言いました。
競輪は体力だけが勝敗を決めるわけではないそうです。
緻密なレース戦略も勝敗を左右するそうです。

1時間近く、ハンバーガーショップで話をしていたのですが、別れ際にA君は私に言いました。
「絶対にトップの競輪選手になるから」と。
握手をしたA君の力のこもった手に、A君の本気さを強く感じました。

夏季休暇が終わって東京のアパートに戻った私ですが、今度、競輪場に競輪の試合を観に行ってみようかと思っています。
学生時代の友人がトップの競輪選手を目指し、日々鍛錬していることに、ただただ感嘆の気持ちを抱いてしまいます。
きっと、A君ならトップの競輪選手になれると思います。
なってもらいたいです。
皆さんの周りにも、何かに一心不乱に打ち込む友人はいますか?
私は、そんな友人と出会えたことに、幸せさを感じます。
A君、頑張れ! 学生時代の友人として応援しています。